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  • 執筆者の写真みずき書林

メモやスケッチについて



ちょっと間が空きました。


この間、いろいろと楽しいことがあったのですが、どれもこれもまだ情報開示するタイミングではないし、僕の一存で開示できることでもありません。

この数日の間に、僕はなぜか木材を運搬する手伝いをして(笑)、久しぶりに会った従兄弟と酒を飲み、面白そうな企画の種をいただき、旅に出る人と長いやりとりをしました。


これらの話はすべて独立していて共通点はないのですが、共通して考えさせられたことは、モノづくりにおいてリアルタイムな公開性はますます大切になっていくだろうな、ということでした。

ドキュメンタリー性と言ってもいいかもしれません。

本をはじめとするほとんどの表現は、制作と享受の間にタイムラグがあります。完成してから公開され、受け手に伝わるまでには時間差が生じます。

でもいまはSNSなどを使えば、完成するまでのプロセスをほとんど時間差なく公開してくことも可能ですし、またモバイル機器を用いて、経験をほとんど同時にメモしていくこともできます。


そのように同時進行的に作られ、公開されるメモなりスケッチなりは、もちろん粗削りなものですし推敲もされていないものですから、それを本当にリアルタイムで見せていくかどうかは、その都度判断していけばいいことです。

ただ、そういうメモを残しておき、経験がまだ暖かいうちに保存しようとすることは、やはり大切だし、のちに本腰を入れてアプトプットするときに役に立つだろうなと思います。


どんなにスリリングな経験でも、記憶は驚くほどはやく薄れていきます。

とくに細部が失われます。

でも取材して、しばらく経ってから机に座ってそれをまとめようとするときには、おそらくその細部が大事になってきます。たとえばその日の風景や交わした会話、感情の細かい襞についてのちょっとした描写があれば、文章は説得力を持ちます。

それがないと「うまく言えないけど、感動したことは何となく憶えている」といった種類のもどかしいテキストになってしまいがちです。

そのときのために、箇条書きでもいいし殴り書きでもかまわないので、メモやスケッチを残しておくことが意外と役に立つのではないか、と思いました。

さらにそれを著者とシェアするだけでなく、将来の読者に向けて同時並行的に公開していくことも、積極的に考えてもいいのかもしれません。

仕事によっては、そういったことも編集者の大切な仕事になってくるのかな、と感じています。


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