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  • 執筆者の写真みずき書林

勝手にアンソロジーを編む

自分のライフタイム・短編小説アンソロジーを編んだらどうなるだろうか。

と思いついて、ひとまず10作選んでみました。


安岡章太郎「夕陽の河岸」

村上春樹「蜂蜜パイ」

ジュンパ・ラヒリ「三番目で最後の大陸」

レイモンド・カーヴァー「ささやかだけれど、役にたつこと」

芥川龍之介「藪の中」

太宰治「駆け込み訴え」

中島敦「名人伝」

泉鏡花「歌行燈」

石川淳「紫苑物語」

三浦哲郎「みのむし」


漏れているものもたくさんあるはずですが、いま思い出せるのはこんな感じでしょうか。

吉行淳之介と筒井康隆は選べません。

芥川と太宰も、技巧的で凄みのあるものを選んだけど、もっと味わい深い作品もあったと思う。

そういう意味では、中島敦も鏡花も石川淳も、技巧が上手いものに偏りすぎているかもしれません。

サキ、O・ヘンリからもひとつずつ入れたいけど、どれにするかはすぐには決められない。ほかにも英米系の作家は、探せばぜったいにもっと好きな短編があるはず。

あとは、短編小説ではないけど、志ん朝か米朝から聞き書きを入れたい気もします。志ん朝なら「暁烏」、米朝は「花筏」にしようか。


勝手にアンソロジーを編むのは、お金のかからない娯楽でなかなか楽しい。

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