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  • 執筆者の写真みずき書林

自分の機嫌は自分で


3月9日から4月13日まで、おこもり読書支援キャンペーンをやりました。

コロナの影響がどこまで長期化するかわからない頃で、とはいえいろんな支援の動きはもう始まっていて、なにかもどかしい思いにとらわれて咄嗟に始めたのでした。



あれから2カ月がたって、事態は収束していません。どころか、緊急事態宣言の解除によって、非常に危ういぐずぐず感が出ているように思います。

東京の中心部に住んでいる者として、この皮膚感覚はそんなに間違っていないと思いますが、安全だという確証のないままに、雰囲気だけがなんとなくゆるふわになっているのが感じられます。


もちろん、宣言解除ですから、お店が開けるのは当然です。

僕ももし接客業だったら、ぜったいに開ける。そうしないと収入がなくなるから。まさに死活問題です。

そして開けたからには、人が来てくれないと困る。

直接の接客業ではありませんが、小さな版元を営んでいる者として、その気持ちはとてもよくわかる。

わかるだけに、街が日常の形を取り戻していくのを、よかったねぃと眺めつつ、でも残念ながら、そこに自分が近寄っていく気持ちにはまだなれない。ほんとうに残念なことに。



どこへ行くにもマスクをつけて。帰宅したら手洗い・うがい・洗顔。ごはんは家で食べて。買い物は混まない時間帯に。

できることは限られていて、もどかしい思いはぬぐえません。



そんななか、最近思うのは、やりたいことがある人は、やはりいいなということ。

自分で自分を喜ばせることができる人は、気持ちがいい。

そういう人を見習いたいし、そういう人には(勝手なことを言って申し訳ないけれど)いつまでもそんなふうにいてほしい。

ポジティブぶってもしかたないので断言するけど、いま現在、この世界は総じてそんなに気持ちのいい場所ではない。でもそれぞれの暮らしを楽しむことはできるし、人生を明るく過ごすことはできる。



「どうにもならないことっていうのは誰にだってある。歯噛みして地団駄踏みたいことは。そこでどうするかが、人の値打ちじゃないかな」

最近読んだ小説の一節です。



自分の機嫌は自分でとれるのが大人だと思うけど、僕はここんとこうまくできてないなぁ。


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