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  • 執筆者の写真みずき書林

言語化困難な今年の目標


今年の目標、ということを考えてみたいのですが、言語化するとなかなか陳腐なものになりそうです。


この歳になって独立して自分で会社を始めたことは――他の誰にとっても重大事ではないとはいえ――僕にとっては極めて重大事でした。僕は社会人になって以来16年間変えなかった環境を変化させ、そのことは少しく勇気を必要とすることでした。


その結果、僕はいま弱音をはけない、言い訳のできない、人のせいにできないシチュエーションにいます。

もしかしたら、不安は増したかもしれません。でも少なくとも、不満は明らかに目減りしました。他者にたいして、なにより自分自身に対して。

そしてそのことを(少なくとも今までのところは)とても心地よいものとして受け止めています。

強気で押しまくるというほど自信満々な性格ではありません。つい起こりうる一番良くないことを想定して、自分が傷つかないように先回りして感情のセーフティネットを張ろうとするのも相変わらずです。これまでも、上手くいかないことを人のせいにしてきたつもりはないのですが、しかし無意識に誰かのせいにして、不用意な発言をして、自分を守ってきたことはあったかもしれません(かつて僕はある人から、男性であり年長であり管理職であるという三重の意味で、僕はある種の他者を理解できないと言われたことがあります。呆然として言い返せず、そのことばは今でも僕を恐れさせています)。

元来がそういう、自分でもあまり気に入っていないキャラクターなのですが、とはいえこの9カ月ほどはそれでも、自分のことをやや好ましく思えるようになってきたところです。この歳になってひどくナイーブなことを言っていて、僕のことを知っていてこれを読んでいる何人かの、呆れ顔の苦笑が思い浮かびますが。



先日も少し書きましたが、昨年は中長期的な目標は持ちようもないまま、ひたすら転がった。という年でした。

かなり高い確率で、今年もそういう一年になるでしょう。まだ創業して一年未満、落ち着けるような年であろうはずもなく、当たるを幸い手当たり次第に、自分の間口を広げるために動き回ることを自分に課すような年になるでしょう。

まあそれでいいやと思っています。上記のような、よく言えば自己分析的・悪く言えば消極的な自分の性格を考えると、満足いくように動けるかどうかいささか心もとない部分もありますが、とはいえ自ら求めてこういう状況を作ったからには、フットワーク軽く動いてみるしかないでしょう。


「自分の間口を広げるために」「フットワーク軽く動いてみる」。

当初の懸念通り、言葉にすると陳腐なものになるようです。

しかしながら――昨年がそうであったように――今年もまた、僕自身にとっては陳腐な年ではありえません。

賑やかで慌ただしく、きっと驚きに満ちた年になるでしょう。

言葉にすると頼りないですが、年頭にあたって今年何が起こるのか楽しみに感じられるのは、喜ばしいことではあるはずです。



本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



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