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  • 執筆者の写真みずき書林

『この世の景色』――早坂暁エッセイ集

先に少し書いた早坂暁先生のエッセイ集、タイトルを決めました。


『この世の景色』


とします。


収録予定の文章のひとつに「紅く染った女遍路」と題したエッセイがあります。

早坂先生が記憶している一番最初の風景について書かれているのですが、その一節、

「これが、私の最初に見たこの世の景色であった。そして、なんという幸福か。その後の人生で、これに優る美しいものはなかった」

から採りました。

早坂先生の最初の記憶はどんな風景だったのでしょうか。


このエッセイ集は先生の晩年の死生観から、仕事上で出会った人々、若いころの戦争体験や原爆への想い、故郷松山に到るまで、その眼に映ったまさに「この世の景色」が綴られています。

また、かつて出された『夢の景色』という書名とも呼応しています。


シンプルで、よいタイトルになったと思います。


今日は奥様と打ち合わせ。

その直前に、さるお方からとても素敵な「はじめに」の文章が届きました。

愛情にあふれ、勢いがあります。

早坂先生は「傷んだ人間に、駄目な人間にもこよなく優しく、私のあらゆるしくじりの全てを笑い話にしてくれました」とおっしゃる方。


こちらの文章も乞うご期待です!


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人生最初で最後になるであろう、自分の本を作っています。 これまで編集者として何冊の本を作ってきたか、前職まで含めると数えることもできません。膨大な数の本を編んできました。 でも自分が著者になるのは今回がはじめての体験です。 そしてほぼ間違いなく、最後の体験になります。 いまは企画書をブラッシュアップしながら、とにかくこれまで書いたブログをすべて読み返しているところ。 ざっとななめ読みして、使えそう

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