の装丁案が出来上がりました。
(細かい部分は変更になる場合があります)
カバーは半透明の紙(トレーシングペーパー)。
そこにタイトルや著者名などの文字情報を印刷します。
表紙には、海と空の写真を4Cで印刷します。
(大川さん撮影の、マーシャル諸島の内海の景色です)
背文字以外は、表紙にも裏表紙にも、いっさい文字は入れません。
カバーを重ねることで、海と空の上に文字が浮かび上がるような仕様になります。
あえて帯は巻きませんが、水平線が、帯のように見えるかもしれません。
ちなみに中央にある図は、マーシャル諸島で昔から使われていた、スティックチャートと呼ばれる海図を図案化したもの。
現地の人びとが航海するときに使った海図で、彼らにだけ読み解くことができ、潮の流れや波のうねり、島の位置が記されているのだとか。
小社が装丁のほとんどをお願いしている宗利淳一さんは、腕が立ちます。
以上、デザイン面でのこだわりもありますが、今回は造本の面でもちょっと凝ったことをしています。
並製(ソフトカバー)なのですが、表紙が本文よりも3ミリずつ大きくなっています。
並製なのにちょっとだけ上製本やフランス装っぽくなっています。
こういう造本はあまりないと思います。
完成したら、内容はもちろんのこと、造本の細部もご覧いただければ。
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