ここ3年ほど、二松学舎大学で非常勤講師をしています。
春セメスターは「編集デザイン論」という名前で、受講生を6~8人程度のグループに分けて、架空の出版社を立ち上げるという授業をしていました。
半年かけて、架空の出版社の社名と企業理念を考え、企画書をひとつ作る、という演習。
今年は受講生が70人とかなり増えたのでオペレーションが難しかったけども、いろんなアイデアが出てきて、やっていて楽しい講義でした。
いまは後期の秋セメ中で、「人文学とコミュニケーション」というなんでもありみたいなタイトルの講義。
こっちは170人いるので、完全な講義形式。むしろラジオの公開録音というか、トークイベント形式。
前半は、
概論―学術出版・ひとり出版とはなにか
出版の歴史(前後編)
出版社の業務1 編集
出版社の業務2 営業
出版社の業務3 運営
といった話をして、いまは後半戦の途中。
後半はさまざまなゲスト講師をお迎えして、インタビュー・対談形式で進めています。
今年の登壇者は、
1.松本智秋さん(『旅をひとさじ』著者)
2.大川史織さん(『マーシャル、父の戦場』『なぜ戦争をえがくのか』編著者)
3.後藤享真さん(コトニ社代表)
4.堀郁夫さん(春陽堂書店編集部)
5.アーヤ藍さん(来年刊行で進行中の企画の著者)
6.宗利淳一さん(装幀家)
というラインナップで、次回はアーヤさんの回。
編集から営業・販促、会社経営から転職活動、ブックデザインまで、さまざまな話題があふれます(だいたい時間が足りなくなります)。
このインタビュー形式の講義は、いろんな話が聞けて、やっているほうもとても楽しい。
とくに後半戦は、学生さんたちも楽しんでくれているのがよくわかる。
最初の講義でいつも言う通り、「あなたたちが学ぶ以上に、ぼくが学ぶ」という場になってます。
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